<阪神4-5広島>◇24日◇京セラドーム大阪
嶋がやった!
広島のベテラン嶋重宣外野手(34)が、黒い阪神を打ち砕いた。4-4同点の9回、阪神の守護神藤川球から10号決勝ソロ。嶋にとって3年ぶりの2ケタアーチで、チームを3連勝に導いた。先発篠田が2回までに4失点したが、2年目岩本貴裕外野手(24)の9号ランなどで追いつき、最後はひっくり返した。この勢いを残り試合につなげたい。
打った瞬間、手応えはあった。嶋はスタンドインを確信して走りだした。4-4同点の9回、マウンドには阪神の守護神藤川球が立ちはだかる。だが、嶋はその初球のフォークに鋭く反応。右翼席へたたき込んだ。
嶋は「追い込まれる前に打とうと思っていた。ずっとヒットが出ていなくて、最後にこういう形でチームに貢献できて良かった。久しぶりですね」と胸をなで下ろした。嶋にとって07年以来、3年ぶりの2ケタ本塁打だったが「(本塁打は)意識していません。それより勝ちにつながったのがうれしい」とベテランらしく笑った。栗原不在の間、4番を務めた男も、最近はバットがしめりがちだった。「打ち損じが多かったり、いい当たりが正面を突いたり」(嶋)と不運な面もあったが、ここぞの場面で大仕事をやってのけた。浅井打撃コーチも「本調子ではないだろうけど、期待した場面でやってくれるのはさすが」と絶賛した。ヒットは打ってもなかなか点が入らない嫌な展開を勝ちに結びつけた。
ベテラン嶋が「若い者の活躍?
負けてられないですからね」と言ってほめたのは、決勝弾を放つ前に仕事をした2年目の岩本だ。2回、久保の投じた140キロのストレートを、左打者にとって逆方向の京セラドーム左翼3階席に打ち込む9号2ラン。
岩本は「久しぶりにインパクトで強くたたけたので、行ったと思った」と話したが「ところで、どこまで飛びました?
見てなかったもので」と苦笑い。次打者につなぐ気持ちで左方向を意識していたが、それがとんでもない飛距離を生んだ。ノーステップ打法にしてから打撃開眼し、後半戦ではレギュラーに定着したが、最近は調子を落として先発を外れることもあった。だが1軍昇格当初の思い切りの良さを取り戻し、ここ5試合で3本と再び量産態勢に入ってきた。ベテランと若手がかみ合っての3連勝に、試合後のロッカーには笑顔があふれた。
[2010年8月25日11時43分
紙面から]ソーシャルブックマーク



