ノムラ超えでタイトル奪りじゃ!
広島梵英心内野手(29)がカープの歴代遊撃手のシーズン最高守備率を更新してゴールデングラブ(GG)賞を狙う。同記録は野村謙二郎監督(43)が94年にマークした9割8分2厘。盗塁王を狙う梵には、格好の目標になる。広島遊撃手のGG賞は95年に野村監督が獲得したのが最後で、指揮官も「ぜひとってもらいたい」と“自分超え”を期待している。
現在37盗塁でリーグトップを走る梵が、もうひとつのタイトルを視野にとらえた。守備の名手におくられるゴールデングラブ賞は記者投票で決まる。梵は「僕がコントロールできないことですが、モチベーションにはなります。とれればうれしいし、自信にもなりますから」と表情を引き締めた。
アピールする材料はある。広島の歴代遊撃手の最高守備率の更新だ。野村監督が94年につくった9割8分2厘を、梵が16年ぶりに書き換えようとしているのだ。13日現在の梵の守備率は9割9分(612守備機会で6失策)で、すでに8厘上回っている。しかも、石川(横浜)、鳥谷(阪神)、荒木(中日)、坂本(巨人)を抑えてリーグトップ。梵は「(守備率は)意識していません。最高記録になるかも?
途中経過ですからね」と話すが、残り18試合でリーグトップを維持すれば、打撃面でも好調をキープしており、大いにアピールできる。
野村監督も「僕超えもそうだが、今年の働きならぜひ(GG賞を)とってもらいたい。派手さはないが守備での貢献度はすごく高い」と絶賛する。自身が95年に受賞して以来、広島遊撃手のGG賞受賞はない。それだけに梵への期待は大きい。
高内野守備走塁コーチも「もともと守備範囲の広さや肩の強さなど身体能力は飛び抜けている。キャンプでも基本動作を繰り返しやってきた。今季は、あっと思うような打球をミスっていない」とその成長ぶりを説明する。
また、本拠のマツダスタジアムは内外野天然芝でイレギュラーバウンドが多く、人工芝球場と比べエラーを犯しやすい環境にある。同コーチは「マツダはセ・リーグで最も難しい球場」と話す。その中で高い守備率を維持する梵の守備力が際立つのだ。今季は6年連続GG賞を受賞中の中日・井端が戦線を離脱しているだけに、チャンスが広がる。梵が、野村超えで載冠を目指す。
[2010年9月14日11時48分
紙面から]ソーシャルブックマーク




