日本ハムは2日、坪井智哉外野手(36)と多田野数人投手(30)の退団を発表した。

 坪井は阪神とのトレードで03年に日本ハムへ移籍。06年オフには1度戦力外通告を受け、その後大幅減俸の末に再契約した過去がある。昨年は左の代打の切り札としてリーグ制覇に貢献したが、今季は座骨神経痛にも悩まされて36試合の出場にとどまり、打率2割3分4厘、9打点と苦しんだ。球団は指導者としての資質を見込み、コーチ就任を要請したが、本人は残り26本に迫った通算1000安打への思いも強く、現役続行を希望。新天地を探すことになる。球団を通じ「コーチ就任という、ありがたい話もいただきましたが、自分としてはまだプレーヤーとしてやりたいという、アホでわがままな選択をさせていただきました。けがもやっと治りましたし、いま1度自分の可能性にかけてみたいと思います」とコメントした。4日に札幌市内で退団会見を行う。

 また米球界からの“逆輸入”として、08年大学・社会人ドラフト1巡目で入団した多田野は、1年目に7勝(7敗)を挙げたが、今季は2試合の登板で0勝1敗と低迷した。多田野も現役続行を希望しており「チームを離れるのは残念ですが、ファイターズで得た経験を今後の野球人生に生かしていきたいと思います」とコメントした。

 [2010年10月3日9時54分

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