<ヤクルト4-6広島>◇10日◇神宮
野村謙二郎監督(44)の2010年シーズンが終わった。苦しみ抜いた今季最終戦は、勝利で飾った。この日のヤクルト戦(神宮)は主砲栗原健太内野手(28)の先制2ランなどで優位に試合を進め、6-4で逃げ切った。負ければ球団ワースト2位のシーズン85敗となるところだったが、来季へつながる白星をゲット。16日からは秋季練習を開始。今季の屈辱を胸に、野村カープ2年目へスタートを切る。
「勝って終われたのは大きいね」。指揮官は開口一番、そういって試合を振り返った。負ければシーズン85敗となり、球団創設年の50年に喫した96敗に次ぐワースト2位の記録となる。そんな屈辱を味わってシーズンを終えたくはなかった。
初回、主砲栗原がチーム単独トップとなる15号2ランで先制。2回には石原、4回にも木村の適時打などで加点し、1点差の9回には代打嶋が14号ソロを放ち突き放した。先発ソリアーノが6回途中にアクシデントで降板したが、継投でしのぎ、最後は横山が締めて逃げ切った。野村監督は「いい展開で点を取っても追いつかれてしまうような、今季を象徴する試合だった」と話したが、不名誉な記録更新も止め、ほっとした表情も見せた。
今季を振り返って「長かった。たたかれ強くなったよ」と苦笑した。43歳の青年指揮官は「強いカープ復活」を掲げ「優勝」を旗印に船出した。だが開幕前から大竹や永川ら主力投手に故障者が続出し、手薄になった投手陣が打ち込まれて黒星を重ねた。負け試合後、ファンから厳しい罵声(ばせい)を浴びたこともあった。責任ももちろん痛感している。ただ、苦しみ抜いた今季の経験を、来季に必ず生かすつもりだ。
セ・リーグのクライマックスシリーズは16日からファーストステージが始まる。それと同じ16日から、野村カープはマツダスタジアムで2年目へ向けた秋季練習を開始する。「やることはいっぱいある。練習したものが勝つんです。付いてこれていない選手もいるが、若い選手も多いし、付いてこれるように(練習を)飽きさせないように工夫して、全体をレベルアップしたい」。自らの現役時代、工夫し力をつけることでポジションをつかみ取った自負がある。そんな選手を1人でも多く育て、来季の巻き返しにつなげる。
[2010年10月11日10時57分
紙面から]ソーシャルブックマーク



