オリックス岡田彰布監督(52)が11日、今秋ドラフトで指名が競合した場合、自らくじを引くことを宣言した。「そら(自分で)引くよ。しゃあないやん」と出馬宣言。意中はズバリ、ドラフト1位で競合が確実な早大・大石達也投手(福岡大大濠)だ。

 4年越しの「恋」は自らの手で実らせる。今ドラフトは大学生に即戦力投手がめじろ押し。中でも大石は高校時代から目をつけていたという。大学では最速155キロの直球を武器に抑えとして活躍。平野、岸田に続く存在がブルペンにほしいオリックスには最適の人材だ。東海大・伊志嶺翔大外野手(沖縄尚学)中大・沢村拓一投手(佐野日大)ら複数候補の中から意中の右腕に的を絞った。

 岡田監督は、以前から筆頭候補に挙げていた大石をほのめかしながら「1つ分かっていることはクジを引かなしゃあないということ」と発言。他の候補の「一本釣り」に回る可能性を否定し、大石指名を初めて“明言”した。

 同監督の阪神監督時代の抽選結果は1勝3敗。過去には「エスパーを雇えないか」と提案したり、ハシでくじ引きの練習をしたりと話題を振りまいてきたが今回は特に秘策を用いない。リーグ5位からの巻き返しの命運を、運気が強いという左手に託す。【柏原誠】

 [2010年10月12日11時19分

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