01年以来遠ざかるヤクルトの優勝を願い、キャンプ地の沖縄・浦添市から夢のプランが飛び出した。浦添市の儀間(ぎま)光男市長(67)が3日、沖縄名産のアグー豚30キロ、オリオンビール10ケースなどを差し入れに球場を訪問。01年の優勝時には、優勝を間近にした4日間合計で、市役所前に約5000人が集まったという。

 「今年は優勝しかない。優勝したら、いろいろ考えたい。ヤクルト浦添市民球場にしましょうか」。00年からキャンプを行う浦添市民球場に「ヤクルト」の冠を付けるプランを披露した。キャンプインと同時に、浦添市でも優勝パレードを準備して、派手に祝福したい考えだ。

 01年の優勝時には、当時の若松監督にちなみ、松の若木を球場の中堅後方に植樹した。「もうだいぶ大きくなったけど、いつまでも『若松』ですよ」。ならば、今回は「小川を作ろう」。小川淳司監督(53)にちなみ、浦添運動公園内の球場周辺に「小川」を流す珍プランだ。現在は外野周辺に水の流れはあるが、もっと立派な川にする。

 地元名産品を受け取った小川監督は「栄養をつけて、もうひと回り力をつけて、優勝できるように頑張ります」と感謝した。日本ハムがキャンプを行う名護市に話題を奪われているが、浦添市だって負けてはいない。キャンプ3日目は、エース石川が志願の3日連続ブルペン入りするなど、投打とも順調な仕上がりを見せる。中日、巨人、阪神のセ界3強を倒し、来年の今ごろ、小川のせせらぎを増やしたい。【前田祐輔】

 [2011年2月4日7時42分

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