オリックス朴賛浩投手(37=パイレーツ)が開幕投手に内定していることが4日、分かった。韓国人では04年のオリックス具台晟以来、7年ぶり。岡田彰布監督(53)はメジャー124勝右腕に大役を任せる意向を固めた。今日5日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発予定の朴は「すごくいい状態。いいキャンプだった」と順調な仕上がりを強調した。

 昨季17勝でタイトルを獲得した金子千が右肘の手術で開幕絶望。実績のある近藤も右肘痛でリタイア。昨季10勝の木佐貫との一騎打ちとみられていたが、岡田監督は14日からの関東遠征前ごろに本人に正式通達する予定だ。

 朴にはもう1つの大役も回ってくる可能性が高い。2度目の登板は中6日で4月1日楽天戦が有力。京セラドーム大阪での本拠地開幕戦だ。韓国ファンを意識した集客作戦を図る球団にとっても、これ以上ないシチュエーションになる。

 この日は投手の指名練習には参加せず、単独でノースロー調整し、初戦に備えた。「次は70から80球投げて実戦感覚を養いたいね」と、今後を見すえた。