セ・リーグは当初の予定通りに25日開幕を強行することが濃厚だ。16日、巨人をはじめとした各球団が選手会と話し合いの場をもった。15日の実行委員会ではプロ野球選手会が開幕の延期を要望し、継続協議となっていた。延期を求める選手会の声は変わらないが、強行開幕決断の可能性が高い。

 巨人清武代表は、この日の内海選手会長との話し合いを「今はもろ手を挙げて賛成とはいかないでしょう」と振り返りつつ、「条件が許せば」と前置きしたうえで「プロ野球には人を鼓舞する力がある」とした。また、巨人渡辺球団会長は「開幕戦を延期するとかしばらくやめるとか俗説もありましたが、この前の戦争に負けた後、3カ月で選手、監督から試合をやりたいと声が出て、プロ野球をやった歴史がある」と、やや時代錯誤な例を持ち出し、自説を展開した。

 他球団首脳も開幕強行に前向きな姿勢を変えていないことから、セはあくまで初志貫徹のようだ。