広島栗原健太内野手(29)が東日本大震災の被災地にエールを送った。30日は石原、前田健とともに被災者が避難生活している宮城・宮城郡七ケ浜町の「生涯学習センター」を慰問。約1時間、子どもたちに囲まれてサインをしたほかTシャツなど衣類を手渡した。

 北海道・新千歳空港から空路で仙台入り。郊外で見た地震の爪痕に心を痛めた。横転した車、2階だけ残った家、がれきの山…。「現実を見て、やはりひどい。被害に遭われた方は怖い思いをされたと思います」。同センターでは笑顔が満ち、引き揚げ際まで野球少年に手を握られっぱなしの人気ぶりだった。

 同じ東北地方の山形出身だけに栗原も「東北の人は粘り強いし、根性もある。気持ちも強いと思います」と語気を強める。前日29日の日本ハム戦(札幌ドーム)では今季初めて4番に座った。打率も2割8分8厘まで引き上げ、調子は上向きだ。「いいプレーをみんな期待している。全力でやりたい」と力を込めた。