<ソフトバンク4-0ロッテ>◇9日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンク杉内俊哉投手(30)は馬原から100勝目のウイニングボールを受け取った。普段は「いらない」と守護神にボールを返すが「ありがとう」と、満面の笑みで受け取った。あと1勝から3試合足踏みしたが、ロッテ打線を8回6安打無失点。左腕では球界最速ペースとなる215試合目での到達となった。
杉内
正直、入団した時は100勝できるなんて思っていなかった。10年間もプロ野球選手としてやってこれたことが不思議。決して自分1人では達成できなかった数字。通過点だけど特別な通過点。
立ち上がりは苦しんだ。初回から安打と四球で1死一、二塁のピンチ。併殺打で無失点に切り抜けたが、2回までに43球の球数を要した。丁寧に低めに球を集めて0に抑え、リズムをつかんだ。実は、体調は万全ではなかった。7日まで続いた東京→仙台→大阪→所沢の長期遠征中に風邪をひいた。それでも、エースのプライドから、首脳陣にもチームメートにも決して明かさなかった。
勝つことにこだわり、代名詞である奪三振は6個にとどめた。「いくら三振を取っても、勝たないと楽しくないんで」。寮生活を送っていた若手時代には同い年の和田とゲームをし、自分が負けていたらリセットボタンを押すこともしばしばだったという。負けず嫌いな性格が原点だ。
「やっぱりピッチャーは、勝ち。250勝を目指してやっているんで」と目標をはるか先に置いた。【倉成孝史】



