ソフトバンクが最速155キロを誇るドミニカ共和国出身のアンヘル・カストロ投手(29=前3Aサルティージョ)の獲得に乗り出していることが17日、分かった。既に左腕レニエル・ピント投手(29)の獲得を発表。杉内、和田、ホールトンの3本柱が抜けた穴を埋めるため、外国人投手の補強は続行し、右腕・カストロの獲得にも全力を注いでいる。

 ソフトバンク石渡茂編成育成部長(63)は外国人投手の調査を継続していることを認めた上で「あと2人(外国人投手)を獲得したいと思っている。名前は言えないが、交渉中の選手はいる。近いうちに発表できるようにしたい」と説明した。メジャー経験はないが、この冬、大隣をドミニカのウインターリーグに派遣した時にソフトバンクの海外スカウト陣の目に留まった“掘り出し物”だ。

 昨季はメキシコリーグ(3A)で4勝4敗、防御率5・45の成績だった。剛速球と切れ味鋭いスライダーが武器の右腕だ。先発と中継ぎをどちらもこなせるが、フロントは手薄となった先発候補の一角として期待している。球種は少なく粗削りな面もあるが、球団は、日本で新たな変化球を習得し、緩急をつける投球術をマスターすれば、大化けするとみている。

 ◆アンヘル・カストロ

 1982年11月14日、ドミニカ共和国生まれ。06年にドラフト13巡目でデトロイト・タイガース入団。10年には3Aメキシコリーグのチワワ、11年は同リーグのサルティージョに所属。3A通算26試合に登板し、7勝5敗、防御率5・12。180センチ、90キロ。右投げ右打ち。