巨人村田修一内野手(31)が未完の大器に“金言”を授けた。宮崎市内での合同自主トレ3日目の29日、打撃練習中に阿部と打撃論議に花を咲かせた。そこで「どうしたらいい?」と同じ右打者の大田泰示外野手(21)の打撃について聞かれ、思うがままに答えた。「体重がそのまま前に流れるから、もう少しバックスイングを柔らかくとった方が対応しやすいと。阿部さんも言っていました」。

 村田だから言えることもある。昨季までDeNAの三塁から巨人の打者を見つめてきた。「別の目線で見ていればアドバイスもできる。力はあると聞いているので。僕もバッテリーには聞きたい」。シビアな敵目線だからこそ感じられたものがある。この日は直接話すことがなかった大田だったが「うれしいことです。そこをものにできれば変化球ももっと打てる。貪欲に聞いていけたら」と感謝した。

 「チームのためになるなら(助言交換は)やった方がいい」と村田。日本一のためなら、何でも出し惜しみはしないつもりだ。