天真らんまんキャラなのに…。ソフトボール出身の日本ハムの注目新人、大嶋匠捕手(21=早大ソフトボール部)が3日、長所でもある想定外の「弱点」を指摘されてしまった。中嶋聡捕手兼任コーチ(42)がこの日、2軍を巡回しての初指導を行い英才教育をスタート。技術面では及第点だったが、褒められた際の「ドヤ顔」で厳重注意を受けた。「うれしくて、つい出ちゃいました…」と、最後まで防止できずじまい。予想外の難題?

 に直面した。

 捕球指導が始まると、持ち前の愛くるしさがアダになった。中嶋コーチが「いいね!いいね!」と持ち上げるたび、大嶋はニンマリして今季21年目の現役ベテラン捕手とアイコンタクトの連続。「何や、その『ドヤ顔』は!」と忠告されてもほおは、ほころびっぱなしだ。中嶋コーチは「あいつ『うまいこといったで!』みたいな顔ばっかりしとったやろ」とおきゅうは据えたが、もちろんジョーク。喜怒哀楽たっぷりの後輩の誕生に、猛ハッスルで技術を伝授した。

 沖縄・国頭での2軍スタートとなったキャンプも3日目に突入。プロの投手相手は初めてとなったフリー打撃では、横手左腕の宮本と対戦するなど、1つずつハードルをクリア。7日紅白戦での「野球デビュー」も内定しており、順風満帆そのものだ。手応えは「まだ3日目なんで、何とも」と謙虚そのもの。ソフトボーイが正真正銘の「ドヤ顔」をできるのは、まだまだ先になる。【高山通史】