阪神ドラフト1位伊藤隼太外野手(22=慶大)が5日、金本知憲外野手(43)の打撃を食い入るように見つめた。打撃練習が終わると、和田監督に呼び止められた。指揮官の視線の先にはフリー打撃中の金本がいた。新人は練習メニューの消化に精いっぱいで、立ち止まる余裕はない。和田監督の配慮で観察する時間をもらい、21歳年上の大先輩の打撃を見て学んだ。

 和田監督は「スケールは違うが、似たようなタイプの打ち方。何かを感じてくれたら」と説明。伊藤隼は「いろいろ感じたことはあるが、細かく言う必要はない。見習うところは多い」と話した。キャンプ初日から英才教育を施され、第1クールが終了。この日はたった1人の早出特守をこなし、練習漬けの日々は始まったばかりだ。「イチから教わって、吸収していきたい。疲れはたまっていますが…」。今日6日につかの間のオフを過ごし、英気を養う。