恋人同伴!

 早朝から!

 ソフトバンクの新外国人、ブラッド・ペニー投手(33)には日本挑戦を支える「秘密兵器」がいた。24日、専属トレーナーと超早朝練習で体調を整え、総合格闘技団体UFCのオクタゴンガールを務めたセクシー恋人とオフタイムはリラックス。メジャー119勝の大物右腕は28日に韓国・斗山との練習試合(宮崎アイビー)で実戦デビューする。

 この日も「恋人同伴」のブルペン投球だった。関係者席でひときわ目を引く美女が、握りしめたカメラをペニーに向けた。「ええ、恋人よ」とにっこり笑ったのはリア・ロシェルさん(27)。日本でも人気がある格闘技団体UFCの試合でオクタゴンガールと呼ばれるラウンドガールの1人だ。もちろんビキニ姿で応援というわけではないが、キャンプに呼び寄せた恋人の存在は大きいはず。メジャー時代には女優との交際歴もあり、プライベートでも大物感が漂う。

 もっとも職場でのペニーはよそ見などせず真剣そのもの。ブルペンでは39球。日本の軟らかいマウンドに適応中で、足場に不安を感じるとマウンドを1つ隣にずれる繊細な一面もある。「状態は上がっている。ボールの違いは問題ない。縫い目は米国の方が低いかな。変化球に関してはよく動いている感じだね」。本格的に走者をイメージしていないものの、セットポジションの回数も増えた。

 相棒はもう1人いた。個人契約するマット・クライン・トレーナー(35)もキャンプに合流した。ペニーは正午すぎに練習を終えるようになったが、実は午前5時半から宿舎ホテルのジムで超アーリーワークを行っていた。

 「有酸素運動は毎日やって、後は上半身、下半身、コアと3つに分け、1日ずつ。彼とはもう7年のコンビだよ」とクライン氏。06年ドジャースでの最多勝をアシストした敏腕が、シーズンを通じて同行する。

 心身のサポート役をつけたペニーは28日に韓国・斗山との練習試合で1イニング限定でデビューする。シート打撃や紅白戦は回避しており、これが打者相手の初実戦。「今はそこに合わせて調整している。日本の打者を経験するというより、どういう投球をできるか」。メジャー119勝の大物がいよいよベールを脱ぎ始める。【押谷謙爾】

 ◆ブラッド・ペニー

 1978年5月24日、米オクラホマ州生まれ。96年ドラフト5巡目でダイヤモンドバックス入団、00年マーリンズでメジャー初昇格。ドジャース、Rソックス、タイガースなど。02年日米野球で来日。オールスター出場2度。メジャー通算319試合119勝99敗、防御率4・23。193センチ、104キロ。右投げ右打ち。

 ◆リア・ロシェル

 1984年8月20日、米国カリフォルニア生まれ。18歳からモデルを始める。テレビ出演のほかプレーボーイなど数々の雑誌の表紙を飾り、総合格闘技UFCの「オクタゴンガール」も務める。身長170センチ。好物はすし。