<オープン戦:日本ハム7-5楽天>◇25日◇名護
楽天聖沢諒外野手(26)が、今季チーム第1号本塁打を放った。1-5の5回2死一塁、多田野からバックスクリーン左への2ラン。今季は不動の1番打者と期待される男が、昨秋キャンプからの猛練習の成果を見せた。
けれん味のないスイングだった。聖沢はボールに向かって一直線にバットを振り下ろした。多田野の初球、外角真っすぐが高めに浮いたのをとらえた。フェンスを越し「風ですよ」と謙遜したが、ひと伸びが成長の証しだ。「練習でも、かなりホームランが出ている。去年より力がついているのかなと思います」と声を弾ませた。
この日、オープン戦がスタート。明確なテーマを持って、1番に座った。「自分のスイングをすること」。第1打席は投ゴロ、第2打席は投併殺に倒れたが「ホームランを打ったことよりも、凡打の打席でも自分のスイングが出来ていた」ことに満足感を覚えた。
昨季は2本塁打にとどまったが、就任1年目だった星野監督も「小力(こぢから)がある」と認めたパンチ力を持つ。だが、その才能もキャンプ序盤でいったん壁にぶつかった。ボールに力が伝えられなくなった。原因はグリップの位置にあった。トップで、やや下がっていたため、バットが遠回りしていたのだ。そこに気付いてから修正に取り組んだ。全打席、納得いくスイングができた。トンネルを抜けたことを証明した。
星野監督は「うまいこと、風に乗せたな。あれは褒めてやらんと」と目を細めた。昨季の52盗塁はリーグ2位。今季は盗塁王を視界にとらえる。自慢の快足に長打力も加われば、リーグ屈指の1番打者となるはずだ。【古川真弥】



