<オープン戦:中日0-2広島>◇4日◇ナゴヤドーム

 巨漢コンビが大暴れだ。広島岩本貴裕外野手(25)と松山竜平外野手(26)がオープン戦(対中日)で、2人で7安打の猛打ショーだ。ともに外野の定位置を争うが、1歩リードする松山に、この日は岩本が決勝タイムリーを放つ活躍で猛追。外野争いが白熱すればするほどレベルアップにつながる。野村監督も大歓迎のバトルは、まだまだ続く。

 90キロの巨体を揺らし、岩本が走る、走る。4回2死一、二塁。中日中田賢から右翼線へ先制の適時二塁打だ。2回には左翼へ、7回にも中堅へ二塁打を放ち、9回最後の打席では追加点のきっかけとなる左前打。しめて4打数4安打1打点の大暴れだ。だが、満足はしていない。

 岩本

 打ったのは変化球ばかりで、真っすぐにうまく対応できていない。いいところも悪いところも出ました。

 試合前のフリー打撃中、野村監督から「頭を残し過ぎるな、前で(球を)とらえろ」とアドバイスをもらった。そのことを意識しながら打席に入り、しっかりと結果で応えて見せた。

 キャンプはプロ入り4年目で初めての2軍スタートだった。指揮官の無言のゲキを力に変えて1軍に復帰、必死でバットを振る。この日の爆発で、オープン戦5試合で打率5割7分1厘。チームトップの高打率をマークしている。

 94キロの松山も負けていない。この日は外野のグラブを内野用に持ち替えて、三塁守備に挑戦。打球を処理したのはゴロ1度、ファウルフライ1度だけだったが、大声で他の選手を制して飛球をキャッチするなど無難にこなした。本人は「守備は全然です。もっと練習しないと」と不満顔だが、打撃では思い切りいいスイングでこの日も3安打。打率は4割7分6厘まで跳ね上がった。

 松山

 積極的に打ちにいっているのが、いい結果につながっていますね。

 広瀬以外はレギュラーが固まっていない外野の定位置争い。そこで開幕スタメンを狙う2人の激しいバトル。岩本は「(松山は)いいライバルです。プレッシャーをかけつつやっています」と意識する。バチバチと散らす火花を喜んでいるのは指揮官だ。

 野村監督

 巨漢コンビがいい打球を打ったね。(ライバルの)意識が伝わってくるし、高いレベルで競い合ってほしいね。

 2人のつばぜり合いが天谷や末永、新人土生らをさらに刺激する。熱い戦いが選手層を厚くする。まだまだ、バトルは続く。【高垣誠】