<オープン戦:阪神1-3ヤクルト>◇14日◇甲子園
唯一の見せ場を作ったのは阪神金本知憲外野手(43)だった。5回無死二塁で左腕日高の内角球を右翼線に引っ張り、適時打とした。結局、得点はこの1点だけ。好機での鋭いスイングは、4番争いにも名乗りを上げそうな存在感だった。
「寒かった!
寒くてもう、手が動かん。まだまだです」
謙虚なコメントとは裏腹に、やはりここ一番では頼りになる。数少ない得点圏のチャンスを仕留めた。オープン戦打率は1割8分8厘だが、不運な当たりも多く、スイングの鋭さは目を見張るものがある。
早くも開幕モードに入った。初めて左翼守備にも就いた。過去の例からしても、開幕の16日前から守るのは異例の早さだ。
「7番左翼」で先発し、守備機会は4度。初回の左飛と左前打は無難にさばいたが、3回は「ブランク」を感じさせた。2死一塁でミレッジが打った正面への痛烈な打球をファンブル。失策で一、三塁とピンチを拡大させてしまった。
山脇守備走塁総合コーチは「打球に慣れていない。相手がフルスイングしてくる中での距離感とか。でも、この時期に守れたのが収穫」。和田監督は「甲子園を知らない選手じゃない。打球を多く受けて思い出してくれたら。去年とは違うレベルで野球をやっている」と安心した。
昨年の初守備は20日。開幕戦予定日の5日前だった(その後4月12日に延期)。今年は開幕16日前という早い時期。次回は17日ヤクルト戦(神宮)をメドとし、21日の広島戦(京セラドーム大阪)からは連続して守りにつくプランだ。
守備にメドがつけばベンチを温めている理由はない。打撃の魅力は捨てがたい。3月30日には問題なく「左翼金本」がスコアボードに刻まれるはずだ。【柏原誠】



