<日本ハム0-1西武>◇1日◇札幌ドーム
連敗を止めたのは、4番の1発だった。西武中村剛也内野手(28)が5回、先制の今季1号本塁打。4回までパーフェクト投球だった日本ハム吉川の直球を左翼へ吹っ飛ばした。「(本塁打を)そこそこ狙ってましたけど、まずは自分のスイングをしようと。みんなが打てていない時に打てて良かったです」。主砲の1発で挙げた虎の子の1点がチームを今季初勝利に導いた。
今季1号に込めたのは、おかわり流のユーモアだった。試合中、球団広報を通じ「試合前に栗山と雑談をしていて、その中でアドバイスをもらったら、打てました。そのアドバイスは秘密です」とコメント。ベールに包まれた栗山の助言に注目が集まる中、試合後に暴露したのは、仰天の真実だった。「実は、何も言われてないんです。本当に。今日は4月1日で、エープリルフールってことで」とニヤリと笑った。
目標に掲げるプロ野球記録の55本塁打へ、本塁打マジック54が点灯した。「全く意識はないです。(シーズンは)始まったばかりですし、それは終わってから」。キャンプ、オープン戦中は自らを鼓舞するために、「55発」を公言してきたが、シーズンインとともに封印した。打席に入る前、中村の五感には“本塁打の雰囲気”がプンプンだった。「出るような感じがしてたんです。何となくですけど。その通りになって良かったです」。本塁打のにおいをかぎ分け、今季も“おかわり”を繰り返す。【久保賢吾】



