中日山崎武司内野手(43)が、10日ヤクルト戦(ナゴヤドーム)から1軍復帰することが濃厚となった。インフルエンザB型に感染して4月25日に抹消されたが、体調は全開モード。今日8日のウエスタン・リーグ戦ソフトバンク戦(ナゴヤ球場)で実戦復帰し、昇格態勢を整える。山崎が起爆剤となって勢いをつけ、交流戦へ。ここへ来て劇場モードの高木守道監督(70)が、あの手この手の勝負手を繰り出す。
守道竜にあの男が帰ってくる。ミスター元気印のヤマタケだ。高木監督が「次のナゴヤドームの試合から呼ぼうと思っている」と明言。首位を争うヤクルトとの10日の試合から、山崎の1軍復帰が濃厚になった。
開幕4番を務めたチーム最年長野手は4月下旬、インフルエンザに感染して抹消された。だが6日間の休みを経て1日から練習に復帰。ナゴヤ球場で1週間、黙々と打ち込んできた。そして、いよいよ今日8日、2軍ソフトバンク戦で実戦復帰。9日の同カードにも出て体調に問題がなければ、10日からの再昇格にGOサインが出る。
高木監督は起爆剤の期待をかける。いよいよ次週から交流戦が始まる。この1カ月半の戦いがペナントを大きく左右すると言われる。チームは先の9連戦で5勝2分け後、連敗フィニッシュ。そして今日8日から1勝4敗1分けと分の悪いヤクルトと戦う。そんな嫌な流れを変えてくれそうな雰囲気を持つ男が山崎だ。勢いをつけて交流戦に入るため、力が必要だった。
山崎も望むところだろう。開幕から出場21試合ノーアーチでのリタイア。「4番の仕事を果たせていない」と心中は期すものがある。インフルエンザの発症直前に左足を大きく上げるフォームに改造。「タメさえできれば何とかなる。確実なものにすればホームランも出ると思う」と好感触をつかんだ。ナゴヤ球場での打ち込みで新打法への自信を深め、離脱を“けがの功名”にする意気込みだ。
モチベーションが上がる励みもある。2週間後の22日から仙台で戦う楽天2連戦だ。「去年、最終戦の退団試合で、あんなに多くの人が泣いてくれた。ドラゴンズのユニホームで仙台に行って、元気な姿を見せたい。それが今年の大目標。ホームランを打てれば最高」とキャンプから思い描いてきた。1発を打てば、史上8人目の13球団制覇弾にもなる。球団創設から7年間在籍した第2の故郷への恩返しを思えば、心は熱くなる。
ライバル・ブランコが9戦3発と上り調子のため、いきなりのスタメンはないかもしれない。だが代打のひと振り稼業でも、流れを呼ぶ1本を打ちにいく。今度こそ、完全復活を証明する。【松井清員】



