阪神平野恵一内野手(33)が今日8日、出場選手登録日数で8年に達し、国内他球団への移籍が可能なフリーエージェント(FA)権の条件を満たす。大阪空港から空路新潟に移動。阪神移籍5年目での取得について「まさか自分が取れると思わなかった。夢みたいです。実感はない。今は一生懸命、目の前の試合を考えて、いい評価を取れるようにしたい」と話した。

 ここ2年連続でベストナイン、ゴールデングラブ賞に輝いたリーグ屈指のリードオフマンは、今季も1、2番として全試合に先発出場する。手堅い二塁守備で投手をもり立てるなど、チームに欠かせない存在だ。権利の行使については「シーズン中なので目の前の1試合のことを考えるだけ」と話し、明言を避けた。それでも、大阪市内の阪神電鉄本社で取材に応じた坂井オーナーは来季も必要な戦力かと問われて「そう思っていますけどね」と話しており、球団側も全力で慰留する方針だ。