<ロッテ4-1日本ハム>◇9日◇QVCマリン
「雨×無風=集中力」。ロッテ渡辺俊介投手(35)が導き出した方程式がピタリとはまり、5回降雨コールドで昨年6月11日の広島戦(QVC)以来となる完投勝利をマークした。「体の疲労は5回分だけど、精神的には9回分ですね」と、神経をすり減らした58球を振り返った。
天気予報通り、開始直後から雨が降ったりやんだりする不安定な空模様だった。2回裏終了後、5回表終了後、5回裏途中の3度、計57分間も中断した。「3度の中断は初めて。きつかった」と漏らした。2度の中断までは気持ちを切らさないよう、ロッカー室に戻らずベンチで待機した。だが、3度目は「ダブルヘッダーのつもりで新たに気持ちを入れ直した」と、ブルペンでキャッチボールを開始。その9分後にコールドゲームが成立した。
足場が悪い悪天候に加え、試合開始直後は風速0メートルというQVCマリンでは珍しい状況だった。「より低めに、より慎重にならないといけなかった」。いつものセンターからバックネットに当たって跳ね返る投手有利な風は使えない。降雨コールドも視野に入れながら、初回から全力で低めに投げ切った結果だった。西村監督も「何回も中断になると調整が難しくなる。よく抑えてくれた」と、地の利を生かしたベテランの投球を評価した。【鳥谷越直子】




