<オリックス1-2楽天>◇12日◇京セラドーム大阪
新守護神が気合の4連投でチームの今季初4連勝に貢献した。楽天青山浩二投手(28)が、オリックス8回戦の9回に3番手で登板。1点差の緊迫した場面で、2死三塁まで走者を進められたが、最後は得意のスライダーで空振り三振に打ち取り、4試合連続セーブをマークした。開幕から守護神を務めたラズナーが左股関節痛で離脱する中、代役としてチームを救っている。
体が1回転しそうなくらい、豪快なガッツポーズだった。9回2死三塁、青山の集中力は最高潮に達した。3番後藤に対しフルカウント。ふぅ~と息をつき、こん身のスライダーを投げ込んだ。空振り三振。普段はめったに感情を表に出さないクールガイが、右拳を思い切り握り締めて喜んだ。試合後は「しびれましたね。最後はスライダーで『お願いします!』って感じでした」と興奮冷めやらぬ様子だった。
チームの危機を救っている。開幕から守護神を務めたラズナーが左股関節痛で離脱。その代役を担った。9日の西武戦から4試合連続で登板。すべて1点差の緊迫した場面だった。それでも、140キロ台中盤の伸びのある直球と伝家の宝刀スライダーを中心に強気の投球を見せた。日に日に信頼感は増しているが「まだまだ。代役ですから。もっと信頼を得ていかないと」と謙虚に振り返った。
2月のキャンプ、投手陣の声出しで「抑えに挑戦したい」と宣言。本命はラズナーとされたが、「何とかラズナーからその座を奪いたいですね」と強い気持ちを持って臨んだ。一昨年からセットアッパーとして活躍しながら、なぜ抑えにこだわったのか。「試合を締めるのってなんかいいんですよね。みんなが集まってくるし、完投したというかそんな気持ちになるんです」。セットアッパーだったが、昨年も2セーブを挙げた。その感覚が忘れられなかった。オープン戦で調子が上がらず、開幕はラズナーに明け渡したが「いつでも心の準備はしてますよ」と、いざというときの覚悟はできていた。
4試合連続の1点差勝利で今季初の4連勝に導いた。星野監督はホッとしながら「青山がよう抑えたよ」と褒めたたえた。もはや代役ではなく新守護神と言える活躍ぶり。それでも青山は「いやいや、ラズナーが戻ってくるまでですから」と気を引き締めていた。連投なんのその。青山の気合の投球は続く。【斎藤庸裕】



