<ロッテ6-1ヤクルト>◇24日◇QVCマリン

 ヤクルト畠山和洋内野手(29)にとっては、狙いにいった1球だった。1回1死満塁のチャンスの初球。直前まで8球連続ボール。走者をかえすことが期待される5番として、四球の後の初球は、狙うべき定石通り。だが、高かった。内角高め142キロのボール球に空を切る。9球ぶりのストライクで一息ついた藤岡に、最後はカウント2-2から内角直球で空振り三振に倒れた。

 結果的に、立ち直らせるきっかけになった。畠山は「プランを持って、インサイドを狙って、勝負した結果。フォアボール、フォアボールのあとの初球で、ボールを振ったことで、結果として相手を助けてしまった。僕の力不足ということ」と受け止めた。

 4連敗中の打線をテコ入れし、08年8月17日の中日戦(先発山本昌)以来、4年ぶりに9人の右打者を並べた。ポイントは、藤岡の最大の特徴、右打者の内角へクロスに入る直球対策だった。伊勢総合コーチは「高めのボールは見極めないといけない。あれを打った選手は見たことがない。やられたチームはみんなそう。あそこを振ったら、攻略できん。振るのはいいが、絞るならストライクゾーンの真っすぐに絞らんと」と指摘した。

 今季初めて組んだ1、2番は計5安打と機能したが、両外国人を含めたクリーンアップは無安打。畠山は7回1死満塁のチャンスでも二塁ゴロ併殺打に倒れた。小川監督は「すべてを打ちにいって凡打している気がする。やるか、やられるか。もう少し割り切っていかないといけない」と言った。【前田祐輔】