<オリックス4-3広島>◇25日◇ほっともっと神戸
オリックス李大浩内野手(29)が来日初のサヨナラ打を放った。延長10回、先頭野中が7球目まで粘って四球を選び、二盗に成功。そこからバルディリスが敬遠され、無死一、二塁となった。「まさか敬遠とは思わんかったけど」とベンチの岡田監督は驚いたが、李大浩の気持ちには火がついていた。
「絶対にここで決めると思っていた」。3回1死三塁で凡退していた。その分も何とかしたかった。広島岸本のストレートをとらえた一打は、前進守備の中堅手の頭上を越え、外野芝生の上を弾んでいった。
韓国球界の至宝と言われた強打者の自信も、シーズン序盤はぐらついていた。4月終了時の成績は2割3分3厘、2本塁打。速球で内角を攻められることは覚悟していた。だが、多彩な変化球を駆使した内角攻めに混乱。一時はベースぎりぎりに立つなど懸命に打開策を考えた。今では打つポイントを前にして、3試合連続本塁打など本来の力強さを取り戻した。それでもチームへの貢献度には「まだまだ」と首を振った。
敗色濃厚の試合を拾ったことは、借金返済中のチームには大きい。1点を追う9回1死では代打・日高が同点ソロ。昨年の大半は2軍暮らし。10年7月1日楽天戦(京セラドーム大阪)以来の1発で、李大浩の殊勲打につないだ。阪急復刻イベント初日を飾る幕切れになった。【堀まどか】



