「一塁手松中」が打線のカンフル剤になる。ソフトバンク小久保の長期離脱により、松中信彦外野手(38)が5年ぶりに一塁手で先発出場する可能性が高まった。

 秋山監督も「可能性は十分あるよ」と前向きなスペシャル布陣で、打線は一気に爆発力が高まる。松中に加え、外野に内川、多村、長谷川、DHペーニャがそろい打線に厚みが出る。松中は「守備は二の次。まずは打たないと。代打でも結果を出さないといけないと思う」と役割を心得ている。

 1日、福岡ヤフードームの練習で一塁でノックを受けた。松中が一塁手で出場するのは07年9月以来5年ぶり。ブランクはあるが鳥越内野守備走塁コーチは「捕る方は全く問題ないし、一塁に就くことは彼にとってもいいことだと思う。彼も前向きに受け止めている」と話した。ベテランが5連敗の流れを変え、チーム浮上へ導く。