緊急事態を2人が救う。2軍調整中の広島デニス・サファテ投手(31)が今日5日、夫人の体調不良のため米国に一時帰国する。交流戦期間中の1軍復帰は絶望だ。守護神の代役を務めるのが、キャム・ミコライオ投手(28)と今村猛投手(21)。ダブルストッパー制で、絶対守護神長期不在の危機を乗り越える。

 北の大地に衝撃が走った。2軍再調整中の守護神サファテが、夫人の体調不良のため、米国に緊急帰国することが決まった。今日5日からのウエスタン・リーグ、オリックス3連戦(神戸第2)での登板も検討されていただけに、青天のへきれきだった。

 野村監督は「本人は早く帰ってきたいと言っているようだが、いる選手でやるしかない。猛(今村)とミコ(ミコライオ)と左を絡めながらやっていく」と現状を受け止めた。サファテは夫人の回復を待ちながら、10日前後をめどに再来日する見通し。だが、帰国後も2軍で調整登板を行うため、1軍復帰は早くてもリーグ戦再開となる23日中日戦(富山)からになる。同僚の緊急事態に、ミコライオは覚悟を決めた。

 ミコライオ

 彼は彼で、自分は自分で、できることをするしかない。体調はいいし、気持ちに違いはない。セットアッパーでもクローザーでも、名前は違うが、勝ちを近づけることは変わらない。

 すでに、2セーブを挙げて代役の仕事は果たしている。だが、前回登板の2日楽天戦(Kスタ宮城)では、4点リードの9回に3失点し、最後は今村の援護を仰いだ。絶対的とは言えない現状に、山内投手コーチは「ミコライオの状態で、今村が後に投げることもある」とダブルストッパー制を用いることを明言した。大役を任せられた右腕も、守護神の帰国に驚きを隠せなかった。

 今村

 マジですか?

 聞いてないです。岸さん(岸本)とかもいるので、みんなでがんばっていきたいです。

 今村は直球の威力が戻り、体調は上向きだ。サファテが昨季終盤に鼠径(そけい)ヘルニア手術のため離脱した際、その代役を務めた実績もある。次々と降りかかる危機的状況を、2人が打ち破る。【鎌田真一郎】