<ソフトバンク3-4巨人>◇6日◇福岡ヤフードーム

 昨年日本一のソフトバンクが今世紀初となる8連敗と大転落だ。1度は同点としながら巨人に4連敗。交流戦最下位のままで優勝の可能性が完全消滅した。おまけに打率3割2厘でチーム首位打者だった明石健志内野手(26)が1回の守備でぎっくり腰を発症し、交代。今日7日に出場選手登録を抹消されることが決まり、ダブルショックとなった。

 グウの音が出そうだ。秋山監督は右手に握ったファイルで会見場の机をはたいて席を立った。「もうちょっとだったな。まだまだでしょう。これからや」。未体験の連敗地獄に足を突っ込みながら顔だけは必死に上げた。結果と裏腹の言葉が腹の底に押し込んだ感情をうかがわせた。

 8回にペーニャが同点2ラン、9回に森福を投入。最低でも引き分け狙いのプランは、守護神が無安打で決勝点を奪われ、崩れた。98年4月以来、14年ぶりの8連敗。もう2週間白星がない。5月10日からの4週間で3勝と、昨年の日本一軍団が勝ち方を忘れた。敗戦から1時間後。さらに悪いニュースがチーム内を走った。秋山監督は「明日(7日)抹消する。ぎっくり腰」と、リードオフマン明石の戦列離脱を発表した。

 1回の守備だった。明石は巨人藤村の三遊間へのゴロをさばき、一塁へジャンピングスローした直後に顔をゆがめた。右腰付近を押さえ、動けなくなった。東家トレーナーに付き添われながらベンチへ戻り、そのままに今宮に交代。試合中は病院には行かず、アイシング治療を受けた。秋山監督は治療のための時間を設けず、即座に交代を決めた。当面のプレーは無理とみられる。

 開幕こそ打順は2番でスタートも、4月下旬に首痛のため本多が出場選手登録を抹消されてから1番に固定された。打率3割2厘はリーグ5位でチームの首位打者。ポスト川崎として地位を固めつつあった。王球団会長は「ペーニャに本塁打も出たし、内川にヒットも出た。これでいい流れに乗っていけるんじゃないの」と明るい材料に目を向けた。ただ、小久保に続き、明石も腰のけがで登録抹消と、次々と負の要素がチームを襲う。

 過去3度の優勝を誇る交流戦でどっぷりの最下位。リーグ4位ながら西武に0・5ゲーム差に迫られ、こちらもテールエンド寸前だ。98年当時の指揮官で、かつての暗黒時代を知る王会長は「やまない雨はないから」と鼓舞した。ただ、今は日本一だった昨年とのギャップが激しすぎる。【押谷謙爾】

 ▼ソフトバンクが8連敗。98年4月19日西武戦(西武ドーム)~同29日日本ハム戦(東京ドーム)で8連敗して以来、14年ぶり。同年は他に7連敗が1度、5連敗が2度あり、67勝67敗1分け(135試合制)の勝率5割で3位タイに終わっている。