<DeNA-日本ハム>◇9日◇横浜
ノーゲームをコールする球審を、日本ハム栗山英樹監督(51)は恨めしい目で見つめた。「悲しいよ。とっても悲しいよね。あそこでやめるのは。(途中まで)やってこれは(雰囲気が)重いよ」。振り替え試合は18日に決定。リードしていた試合が中止となっただけでなく、22日からのリーグ戦再開前にあった、貴重な4日間の休養日も削られる。「2点返してよ。4安打も…」。できないとわかっていても、恨み節が口を突いた。
未練たらたらなのも理解できるほど、プラン通りに攻め立てていた。いつ中止になってもおかしくない状況を考慮し、指揮官は「今日は早め早めに」と、先制点をキーポイントに挙げていた。さっそく1回だ。2本の安打と送りバントで1死一、三塁とすると、中田が中堅へ犠飛を放って先制。陽の中前適時打もあって2点を奪った。「今日はどんなに待ってもやると思った」。雨脚が強まって中断に入っても、指揮官はベンチで再開を信じた。だが、無情の中止宣告。「ナイターなら夜中の3時になっちゃうけど、デーゲームだよ…」。バスに乗り込む直前まで訴えていた。
勝っていた試合を失っただけではない。先発の多田野を1軍登録することに伴い、中嶋兼任コーチを抹消して野手を1人削った。だが多田野は1球も投げることなく出番なし。綿密に立てた予定にも狂いが生じた。「しょうがない。野球の神様が決めたこと。いい方向にいくと信じて進むしかない」。試合同様、気持ちもリセットするしかない。【本間翼】



