若虎で逆襲や!

 和田阪神が株主の不満に1発回答する。チームは15日に千葉・QVCマリンで全体練習を行った。前日14日、阪神タイガースの親会社・阪急阪神ホールディングスの株主総会では、株主から若手が育っていないという意見をぶつけられた。和田豊監督(49)は「まだこれからだから」と新井良太内野手(28)や野原祐也外野手(27)らフレッシュな力を加え、反撃に打って出ることを宣言した。

 和田監督は逃げなかった。前日の株主総会で株主から若手育成に関する厳しい意見が出た。就任1年目の指揮官に責任はないが、周囲の声を正面から聞いた。

 和田監督

 皆さん、よく見ているから、心配してくれている。株主だから、ただ単に苦情をいっているわけじゃない。良くなってほしいという思いからだろう。そういうことを受け止めてやっていきたい。でも、まだこれからだから。1年終わってどうなるか、だから。

 人気球団だけにファンの期待の大きさは分かっている。ましてや株主という立場も理解している。ただし、まだシーズンは半分も終わっていない。これからの戦いを見てくれ-、そんな決意を言葉ににじませた。

 株主を納得させる逆襲プランは頭にある。前日14日の西武戦は、不振のマートンに代えて、2軍から昇格した野原祐を1番に抜てき。無安打に終わったが、気迫のヘッドスライディングで併殺を阻止した。新井良が2打点をあげ、代走田上が俊足を生かして決勝のホームイン。若虎旋風の予感を漂わせる勝利だった。

 和田監督

 元気のあるヤツ。体から気が出ているヤツ。野球がしたい、野球が楽しいというのが、(野原)祐也や(新井)良太にあった。ああいう選手はお客さんが見ても楽しいだろう。

 フレッシュな力が反撃には欠かせない。片岡打撃コーチも「良太のああいう姿を見て、どう感じるか。ここからは旬な選手、今、いい選手を使っていくことになる」と力をこめた。ベテランの復調を待つだけではない。今後は実績にとらわれない選手起用も選択肢に入れる。さらに前日の逆転勝ちは、狙い球などチーム一丸で対策に取り組んでつかんだものだった。

 和田監督

 昨日のゲームはきっかけ、ヒントになるものが見えた。あれを続けていけるようにしたい。今日は振りも違ったし、感じるものがあった。チームがひとつになって、これをしていこうというのが、1試合でもできるようにね。

 各選手の意識をまとめ、相手投手を攻略したことに手応えを感じた。交流戦最後の舞台となるのは千葉・QVCマリン。07年には5点差の最終回に9点を挙げる猛攻で大逆転勝ちを飾った。ここから借金9のチームは浮上した。昨年も2連勝で勢いに乗り、一時は2位になった。和田阪神が逆襲の地で、上昇気流をつかむ。【田口真一郎】

 ◆14日の阪急阪神ホールディングス株主総会

 株主から「若手を使って、将来的に強いタイガースを作ってほしい」と若手育成を望む意見が出た。城島、小林宏について「不良債権を抱えているだけ」という声も。またマートンの契約問題に関する質問も出た。