<中日2-3巨人>19日◇ナゴヤドーム

 巨人高木京介投手(23)は冷静沈着だった。6回1死満塁で、2番手としてマウンドに上がった。一打同点のピンチ。ゆっくり気を静め「1失点なら大丈夫。同点にならないように投げる」と肩の力を抜いた。松井佑は内野ゴロに打ち取ったが、その間に三塁走者が生還した。だが、続く谷繁は外角139キロで空振り三振。記録上は失点も自責点もゼロで、セ・リーグ新人の連続無失点試合記録を24に伸ばした。

 ルーキーながら、自分の世界を持つ。「僕の世界があるんです。周りを気にしない。大事な場面でも、大事って思わないようにしています」。満員の観客に囲まれたマウンドでも、周囲を見渡すことはしない。力みにつながらないよう、自らをコントロールしている。無失点記録が続くのも、理由は同じ。「そういうことを考えていない分、試合に集中できているんじゃないですか」と分析した。

 優勝がかかる大事な場面でも、マウンドを任される可能性が高い。「自分の仕事をするだけですから」。落ち着き払っているが、AKBじゃんけん大会の結果にはドキドキした。元モーニング娘。のテレビ東京紺野アナウンサーにあいさつした際には、モー娘ファンだった緊張からか、訳が分からなくなり「僕も頑張るんで、頑張ってください!」と声を上ずらせた。

 でも、マウンドでの姿はいつも堂々たるものだ。「結果は後からついてくると思っています」。これから控える大一番にも、京介はマイペースで勝利をつなぐ1人となる。【浜本卓也】○…7回以降は盤石の継投で逃げ切った。7回から山口が、6月27日・広島戦以来の2イニング無失点。9回は西村が29セーブ目だ。西村は25試合連続無失点で、今年山口がマークした24試合連続無失点の球団記録(2リーグ制後)を塗り替え「みんなでつないでくれたものです、感謝してます」と話した。