<阪神5-0ヤクルト>◇21日◇甲子園
新井ブラザーズが勝利への流れをたぐり寄せた。大暴れした新井貴に最も刺激を受けたのは弟の新井良太内野手(29)だった。5回。目の前で兄の本塁打を見届けると、発奮材料に変えた。八木の低めチェンジアップをすくうと、左翼ミレッジの頭上を越える二塁打になった。兄弟が立て続けに快音を発した。
あうんの呼吸だ。6回も連鎖反応は続く。兄が左前適時打を放ち、直後の2死一、二塁。高め直球を振り抜き、左前に運んで加点タイムリー。
「兄貴が打ったから、その勢いで打たせてもらいました。いい流れもできていたし。感じは、その前(5回)も良かったから。自分の中で、しっかり整理して打席に入れた」
兄弟で打点を挙げるのは3月29日の開幕戦以来だ。
名誉ある開幕4番に座ったが、4月5日広島戦(マツダスタジアム)の走塁中に左太もも裏を痛めて、登録抹消された。必死のリハビリで最短復帰。しかし、即スタメンではなく、ベンチを温める日々が続いた。再び自力でポジションを勝ち取らなければならない立場になった。それでも、心の持ちように変化はない。
「やる(負傷する)前と違いはそんなにない。結果が出たから、そういう風に見られると思います。できることをしっかりやる。打つのも走るのも」
前日20日のヤクルト戦でスタメン復帰を果たしたばかりだ。先発2戦目でマルチ安打を刻み、打点も挙げた。明日23日の中日戦(ナゴヤドーム)からは9連戦を控える。兄は弟の心境を「彼は多分、ホッとしていると思います」と思いやる。2人そろって上昇気配を示した。最強の兄弟が打線の破壊力アップに大きく貢献しそうだ。



