<阪神3-2DeNA>◇12日◇甲子園

 ホンマに11連勝ターンするで~!

 阪神が1回に2点のビハインドをはね返す電光石火の逆転劇を演じ、今季2度目の6連勝だ。口火を切ったのは11連勝ターンを宣言したリードオフマン西岡剛内野手(28)。いきなり二塁打で出塁し、反撃につなげた。貯金は今季最多の14。首位巨人とは2・5差と、ライバルのしっぽを再びとらえた。

 チームの強さを象徴する反発力だった。2点を先制されても、ハンディキャップをいとも簡単にはね返した。リードオフマン西岡の面目躍如だ。先頭で打席に入り、コーコランの外角高めの直球をたたく。低空ライナーに中堅モーガンがダイビングキャッチを試みるが白球はポロリ…。スピードを緩めず、激走で悠然と二塁に立った。

 西岡

 2点取られて、1番打者として、まず1点を取り返してやるという気持ちだった。(落球した)ボールは見えていた。アウトになるまで全力でやらないといけないですからね。

 導火線に火をつけるには十分な二塁打だった。直後に大和が死球で出塁。さらにクリーンアップの鳥谷、マートンの連続適時打であっさり同点に追いつく。仕上げは新井貴だ。右犠飛で逆転に成功。DeNAを相手に流れるような攻撃で「横綱相撲」を演じきった。リズム良く早々と反撃し、メッセンジャーの粘投で逃げ切る。今季最長タイの6連勝に延ばし、和田監督も「初回、取られたあとに、すぐにツヨシがツーベースで反撃態勢に入った。それが大きかった。選手もフル回転というつもりでいてくれる。あと5試合、総力戦で行きたい」と最敬礼だ。

 まさに有言実行だ。沖縄・那覇で中日に2戦2勝して、西岡は今後の展望を口にしていた。「これからが一番大事になる。この6連戦は全部勝つくらいのつもり。巨人とのゲーム差も縮めたい」。そんな連勝宣言は決して強がりではない。首位巨人を追うチーム力に自信を持つからこそキッパリと言い切る。言葉通りに1勝し、2・5ゲーム差に縮めた。前半戦残り5試合の全勝に最善を尽くす。

 苦境から脱しつつある。5月頃から左膝の痛みが続いた。7月に入り、体調不良で1戦欠場したが、点滴を打って回復。万全ではなかった体調もようやく上昇カーブだ。「メッセンジャーは初回、苦しかったと思う。その後にしっかり立ち直ってくれた。投手のおかげですね」。何よりもチームへの思いが口を突く。自身も日本での通算1000安打まで残り3本。いまはただ通過点だ。あくまで秋の大勝負を見据えている。【酒井俊作】