あるぞ、スタメン!

 28日DeNA戦でプロ初出場を果たした阪神の2年目西田直斗内野手(20)が、スタメン出場する可能性も出てきた。

 レギュラー二塁手の西岡が、左膝痛など体調面が万全ではなく、休養を交えながらの出場を余儀なくされている。代役の二塁には実績のある坂らが起用されることが多いが、4連敗と“夏バテ”気味のチームに元気を注入、活性化させるために、若虎の力が必要になる。

 あわただしい緊急昇格でのデビューから一夜明けた29日、冷静に内容を振り返った。途中出場で、2打席連続の空振り三振。プロの厳しさを体感したが「ファウルになることが多かった。1球で仕留められなかったのは課題ですね」と落ち着いた口調で話した。

 キャンプから、フリー打撃の1球目を特に意識してきた。「その1球」を確実にバットのシンでとらえることで打ち損じを減らすためだ。デビュー戦では結果は出なかったが「しっかり振れた」という手応えをつかんだ。首脳陣からも「最初で振れるのは大したものだ」と評価されたという。

 後輩の藤浪が、打撃面でも先を行くうえ、この日は1号も“お先に”宣言。西田は「(藤浪を)抜かすというのも変ですが、僕も早く打ちたいというのはあります」と苦笑い。先輩として投手の藤浪に負けるわけにはいかない。

 「打撃もですが、守れるようにならないと試合には出られない。とにかく守備を安定させることです。信頼されるにはまだまだですが、今よりは信頼されるように頑張りたい」

 浮かれることなく、足もとを見つめる20歳。夏バテの虎に、若さと勢いでエネルギーを注ぐ。【高垣誠】

 ◆西田直斗(にしだ・なおと)1993年(平5)4月26日、大阪府生まれ。大阪桐蔭では2年春の甲子園に出場。高校通算26本塁打。11年ドラフト3位で阪神入り。ドラフト後に一塁手から遊撃手へ転向。186センチ、72キロ。右投げ左打ち。