巨人沢村拓一投手(25)が、特殊マスクで心身を鍛え上げ、先発を死守することを誓った。14日は、プロ入り後初めて母校・中大の野球場で練習。無名の存在からはい上がった原点とも呼べる場所で、約5時間汗を流し、都内のジムに向かった。「去年、僕は成績を残していないし、0からのスタート。横一線で始まった時に、僕は頭1つ、2つ抜けなきゃいけないと思う。覚悟を持ってやる」と力を込めた。

 勝負の4年目へ、思考を変えた。ウエートトレーニングで頑丈な体を作り上げてきたことは、過程として、間違いではなかったと自負する。だが、今、その考えは片隅に置く。「200キロのバーベルを上げるよりも、体幹を意識して、いかに強くするか。量より質です」。この日は練習の効果を上げるため、低酸素状態で練習ができる特殊マスクで走り込みを行った。「何かを変えなきゃ」と鬼の形相で200メートルの坂を駆け上がった。