<ロッテ0-2オリックス>◇21日◇QVCマリン

 オリックスの新人東明大貴投手(25)が、チームの連敗を3で止めた。6回途中までロッテ打線を3安打無失点に抑え、4勝目を挙げた。東明は「ずっと先取点を取られていたので、与えないことを意識していました。守備にも助けてもらい、粘り強く投げることができたと思います」と汗をぬぐった。

 チームのムードメーカーにもなっている。試合前のアップの際、声だしをするのが東明の役回りだ。守護神平野佳から指名を受けてスタートしたもの。最初は「元気出していきましょう!」とか甲子園に出場した選手の母校が勝ったことを祝ったりしていたが、先日から「今日は何の日」シリーズに突入。ネットなどで調べて準備している。19日は「今日はバイクの日です。ブンブンいきましょう!」。この日は「8月21日はモナリザが盗まれた日です。2年後に戻ってきました。ありがとうございます!」と叫んだ。他の選手は大爆笑。東明も「いい雰囲気になれば」と、その状況を楽しんでいる。

 物おじしないハートはマウンドにも生かされた。森脇監督は「前回の登板で慎重になりすぎた反省を生かしてくれた」とたたえた。連敗を止め、首位ソフトバンクと3・5差に縮めた。若き右腕が、チームを前進させる。