ロッテ・サブロー外野手(38)が24日、現状維持の1億3000万円(推定)で契約更改し、野球選手としての最終章に挑む気構えを見せた。「引退までのカウントダウンは始まっている。悔いのないようにやりたい」と言いつつ「僕がスタメンで出てるようじゃ、このチームはダメ。若いヤツに頑張ってもらいたい」と、バックアップ要員としてロッテ浮上に力を注ぐつもりだ。

 今季は81試合の出場にとどまった。スタメンが減り、代打での出場機会が増えた。しかし球場で受ける声援の大きさは反比例した。「ファンもうぐいす嬢も声の大きさや長さがありがたかった。大きい歓声はたまにしか出ないからだと思うと寂しいけど、勇気をもらっている」と感謝した。

 自分に何ができるか?

 来季に向けて「代打で結果が残せるようにしたい」と言った。自分の役割は理解している。強いロッテの復活のため、礎となる覚悟だ。理想のチームは05年に日本一となったロッテだという。「あの時の選手はいろんなアイデアを持ってトライしていた。今の子は臆病。もっと伸び伸びプレーした方が力を発揮できる」。助言も惜しまない。【竹内智信】