W杯が開幕。巨人原辰徳監督は仙台へ移動する新千歳空港の出発ロビーで両手を広げ「SHOW

 THE

 FLAG!」と気合を入れた。

 「いよいよ始まりましたね。まずは初戦。コートジボワール戦を、全身全霊で、魂を込めて応援する。全身が沸き立つ、何とも言えないモノがある。ワールドカップは、日本中がひとつになる、本当にいい機会。スポーツの良さ、だと思う」。

 「日の丸を背負って試合をする。選手に対して、みんなが『代表選手だ』という見方をする。本人たちも『自分が代表なんだ』と自覚する。そういうものだと思う。試合の『重さ』はいつもと同じでも、『重み』が違うような気がした。例えば同じ100キロを背負うのでも、重みが違う。アドレナリンがバッと出てね。重圧…。重圧とは違うかな。どう表現すればいいかな。『荒ぶる』気持ちになる」。

 本田がブラジルから発した「日本人として、我々の一員だという気持ちで戦ってほしい」というメッセージに呼応。

 「本田君の気持ち、分かる気がする。ここまできたらみんなでひとつになって、一致団結して戦う。そうだよね。でもね、もし『毒』を食らったとしても、毒を肥やしにするくらいの覚悟も必要だ」。

 用意されたサムライブルーの旗をけれん味なく掲げ、サッカーボールを蹴った。

 「だってワールドカップだもんな。そういうイベントだよな」。