<仙台6大学野球:東北大6-1東北学院大>◇14日◇第3節第1日◇東北福祉大野球場

 東北大は東北学院大に先勝し、09年春以来9季ぶりの同カード白星を挙げた。下手投げエース時光晋平(3年=北海道・帯広柏葉)が4安打1失点。今春の第1戦で逆転負けした相手に雪辱した。

 今春リーグ最下位に沈んだ東北大が、11年秋の仙台大戦以来2年ぶりのAクラス校からの白星獲得に沸いた。連続四死球を足がかりにした3回裏2死一、二塁の好機。2番・渡辺崇健(3年=新潟)の左翼線二塁打で2点を先制し、4回も2安打に敵失を絡めて3点を追加した。殊勲打の渡辺は「いい感触でした」としてやったり。奥村修監督(46)は「もらったチャンスを生かし切れた。時光が踏ん張って投げてくれた」と投打のかみ合った勝利をたたえた。

 時光が東北学院大・塚本峻大(4年=宮城・利府)とのエース対決で雪辱した。春の第1戦は8回に2失点して逆転負けの悔しさを味わった。この日は相手打線を本塁打1本による1失点に抑え、完投でリーグ通算4勝目。時光は「先に点を取ってもらい、守備にも助けられました。先制してがちがちでしたが、ソロ本塁打を打たれて吹っ切れました」と会心の投球を振り返った。

 明日16日の第2戦では、東北学院大から97年春以来16年ぶりの勝ち点獲得を狙う。中1日になる時光は「準備したい」と連投に闘志を燃やした。【佐々木雄高】