20年東京五輪で野球・ソフトボールの競技復帰が有力になったことを受けて、全日本野球協会・鈴木義信副会長(71)が、来季の社会人大会で試験的に7回制を導入するプランを検討する考えを明らかにした。

 10日、社会人野球を統括する日本野球連盟の臨時理事会に出席。理事会の正式案件ではないが、先のIOC臨時総会の決定事項を報告する中で、話題に挙げた。「(五輪が)7イニングとなったら、最初に社会人でやらないといけないのではないか」と私見を示した。

 導入する大会は、都市対抗、日本選手権の全国大会ではなく、その下にある全国の主要11大会などになる見通し。クラブチーム主体のケースで7回制を導入する大会はあるが、社会人大会では初の試みになる。五輪の正式復帰には、チーム編成、使用球場の問題とともに、時間短縮のために7回制を提案する方針。「目安は2時間半」と、実際に大会を行うことで、問題点などを明確にしたい意向だ。