巨人のドラフト2位指名、道都大・大累進内野手(22=駒大苫小牧)に球団から「サイン練習」の特別指令!?

 19日、札幌市内で交渉し契約金7000万円、年俸1200万円(金額は推定)で仮契約。終了後の記者会見に同席した道都大・山本文博監督(57)が「(大累がドラフト指名後)球団からもっと字の練習をしなさいと言われました」と明かした。

 足や体を鍛えて入団に備えようとしていた大累にとって想定外のことだった。巨人は人気球団だけに、サインの機会が多い。自身のサインを早めに決めて、しっかりと、きれいに書けるようになってほしいという球団の配慮からだった。

 そんな話を知った大累の父満さん(55)がさっそく動いた。札幌市内で「サウザンラボ」という印刷会社の取締役を務めている父は、大のつく巨人ファンで、息子の巨人デビューとなるサインに一肌脱ぐことにした。会社デザイナーに、お手本となるサイン「大累進」の作成を頼んだ。

 完成は先になるが、大累はこの手本に習ってサイン特訓を行うことになる。50メートル5秒7の快足に続く“達筆”も武器にできるよう「きちんと練習しますよ」と、入団準備に精を出す。サイン第1号は、もちろん父満さんと母美代子(54)の名前を入れて両親にプレゼントする。【中尾猛】