縦割れの五右衛門がポーカーフェースを貫いた。今日12日の2次ラウンド初戦となるオランダ戦の先発を託された侍ジャパンの石川が、無表情のまま決戦を見据えた。軽めのキャッチボールと、ランニングメニューで最終調整。7日のキューバ戦から中4日のマウンドに向け「(状態は)投げてみないと分からない。いつも通りのことしか出来ない。勝てるように頑張ります」と話した。

 登板日の認識もナチュラルだった。権藤コーチから10日に正式に伝えられたが「最初は新聞で知りました」とあっけらかんと答えた。ただ、重責は十分に感じ取っている。「投げることは決まっている。自分を出せればいいかなと。自分の投球をしたい」と口もとを引き締めた。キューバとの開幕戦は、4回2安打1失点の好投で侍ジャパンに流れを引き寄せた。

 小久保監督も「独特のキューバ戦を、いつも通り作ってくれた。明日もあのような形を期待する」と送り出す。