曙(46)とボブ・サップ(42=米国)の12年ぶりの再戦は、1回からサップの右フックにより曙が左側頭部から出血し、試合は2度中断した。止血して試合を再開するが、サップの右フックが出血した箇所にあたり、いずれも再出血した。

 1回終了後に、レフェリーを務めるシーザー武志会長がサップに対し、後頭部へのパンチとしてイエローカードを宣告。サップは明らかに不快な表情を浮かべる場面もあった。

 結局、曙への止血で2回は大幅に遅れて始まったが、すぐに曙が出血して試合は負傷により2回途中で終了。2回途中までの判定となり、3-0でサップが勝利。曙の12年ぶりのリベンジはならなかった。

 試合後にマイクを握ったサップは、「ハハハハハ」と笑い声を響かせた後で「Beast is back!(ビーストは戻ってきたぞ) アリガトウ」と短くあいさつしただけだった。

 試合は立ち技のキック、パンチの他に投げ技や立った状態での関節技が認められるシュートボクシングルールで3分3ラウンドで行われていた。