今月で新日本プロレスを退団する中邑真輔(35)が、米国WWE挑戦へ強い決意を示した。25日に都内の事務所での退団会見に黒のスーツにネクタイ姿で登場。新たな挑戦について2年ほど前から悩み、昨年11月に決断したという中邑は「新たな刺激を、環境、舞台を求めて挑戦し続ける所存であります」と話した。

 入団が確実視されるWWEは世界最高峰のプロレス団体。トップの年収は10億円を超え、米国4大プロスポーツの野球やバスケットに匹敵する人気を誇る。日本のプロレスとは違い、マイクアピールなど、よりエンターテインメントの要素が強くなる。そんな環境の変化にも「どういう状況下においても、そこに落とし込める遊びがあるのであれば、いかに小さな隙間であっても、そこで全人格、全中邑真輔を超越するまでです」と自信を示した。

 新日本での試合は、残すところ29日の所沢大会と、30日の後楽園大会の2試合のみ。日本が産んだ唯一無二の天才レスラーが、世界にはばたく。【桝田朗】