総合格闘技のDEEPライト級王者の北岡悟(36=ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜)が、大会のオープニングマッチを勝利で飾った。

 第1試合のワンマッチで米UFCでも活躍したダロン・クルックシャンク(31=米国)と対戦。序盤から得意の寝技を封印し、相手の土俵の打撃のみで戦った。

 さすがに殴り合いではクルックシャンクに分があり、すぐに顔面は血だらけ。バックブローでマットに倒される場面もあった。

 だが、1回7分を過ぎにタックルで相手をテイクダウン。同8分19秒にフロントチョークでタップを奪った。

 試合後のインタビューには「たぶん折れていると思います。親指の中手骨。右フック(を打った時)ですね。ぶん殴って勝とうと思ってたので」と、右手親指の付け根を包帯でグルグル巻きにして登場。

 「疲れました。ボロボロです。死闘になると予想していて、そのとおりでした。ダロン選手は強かったです。分かってましたけど。でも僕も強かったかなとは思います。僕のプレッシャーが効いて、ダロン選手の構えが変わったのが分かったんで」と話した。

 さらに鼻の負傷について聞かれると「鼻は裂傷です。たぶん縫わなきゃいけない。折れてはないと思いますけど、折れても全然平気なんで。手の方がブルーですね。練習がすぐにできないのがすごいストレスです。1カ月くらい休まなきゃいけないので。練習できなくなったらどうしようという気持ちがあります」と苦笑いだった。