4月9日にエディオンアリーナ大阪でWBA世界スーパーバンタム級王者ネオマール・セルメニョ(37=ベネズエラ)に挑む同級9位の久保隼(26=真正)が11日、神戸市内で児童養護施設の小中高生約200人を前に講演した。

 真正ジムの山下正人会長(54)とともに「夢に向かって」というタイトルで話した久保は、1月に初対面したシンクロナイズドスイミング日本代表の井村雅代ヘッドコーチ(66)から言われた言葉を紹介。「世界戦に『勝ちに行け』と。それと『奇跡は起こらない。練習でしたことしか試合では出せない』と言われました。僕が4月の世界戦に勝てば奇跡と言われるかもしれないけれど、必然の勝利だったと言えるようにしっかり練習したい」と話した。

 さらに「僕は毎回負けることしか考えない。負けたらどうしようと思ってるからこそ、練習も頑張れると思う」と、マイナス思考を逆利用していることも明かした。

 世界戦には、兵庫県の児童養護施設に通う子供200人を招待することも決定。ミット打ちも披露した久保は「結果を出さないと、今日話した意味がない」と気合を入れ直した。