元WBC世界スーパーバンタム級王者畑中清詞氏(50)の長男建人(19=畑中)が3回TKO勝ちでデビュー3連勝を飾った。

 ワチャラポン・シットサイトーン(タイ)と対戦し、序盤から左フックを中心にダメージを与え続けた。3回にダウンを奪うと、最後は連打で圧倒。「相手に打たせながら、相手が出てきたところをいく練習をしていた。初めてここに当たって、ダメージをもらえてうれしいです」とパンチを受けた右まぶた上を触りながら笑顔で話した。

 6月からは約3カ月間、メキシコでの武者修行を予定だ。その過程で、父の清詞会長が現役時代に敗れた2人のメキシコ人選手の関係者を訪ねるつもり。「会長の2敗は2人ともメキシコ人選手。メキシコに興味がある。プロになる前からずっと行ってみたくて、会長には『3戦目が終わったら』と言われていた」とニッコリ。成長した姿を、次戦で披露する。