プロボクシングWBC世界フライ級王者内藤大助(34=宮田)が27日、5度目の防衛成功から一夜明けて東京都内で会見を行った。挑戦者の熊朝忠(中国)を相手に、6回にダウンを喫するなど苦戦の末に判定でベルトを死守。激戦ぶりを象徴するように、両目上にばんそうこうを張って現れた。WBCからは、同級暫定王者ポンサクレック(タイ)との王座統一戦を義務付けられたが「(次は)まったく考えていない。考えたくないですね」。まずはじっくりと休養し、家族サービスやあいさつ回りをする予定だ。

 この日は会見前に東京・築地市場へ行き、地元の北海道豊浦町からの応援ツアーの観光にも合流。一般客からも労をねぎらわれたといい、「励みになる。頑張るための力になるね」と笑顔を見せていた。