<ノア:後楽園大会>◇6日◇東京・後楽園ホール◇観衆2100人

 右ひざを負傷して長期離脱していたKENTAが、昨年10月28日以来、約8カ月ぶりにリングに帰ってきた。この日はGHCジュニアヘビー級次期挑戦者決定戦で丸藤正道と対戦。昨年11月に前十字靱帯(じんたい)再建術の手術を受けた右ひざを徹底的に攻められると、最後はタイガーフロウジョンからのエビ固めを決められ万事休す。復帰戦を白星では飾れなかった。

 それでも大声援はやまなかった。試合後、丸藤が「おい、クソ野郎。おかえり」とマイクで話すと、2100人の歓声がさらに大きくなった。27分43秒間の復帰戦を終えたKENTAは「(丸藤の言葉は)聞こえましたね。あの人なりのエールと受け止めて次は倒したい」と、ほおを緩めた。試合には敗れたが「来てくれた人も、どこかで結果を待ってくれていた人も、ここまでありがとうと言いたい。良い試合をして返していきたい」と、結果でさらに恩返ししていくことを誓っていた。