メインイベント(第10試合)のSuperFight!ライト級(-62.5キロ)3分3回延長1回で、中村寛(29=BK GYM/RISEワールドシリーズ2025-61.5キロトーナメント王者、第8代ライト級王者)がまさに“人獣”の強さを見せた。
ガイパー・ウォーサンプラパイ(25=タイ/前ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフェザー級王者)と対戦。ガイパーがムエタイ戦士にありがちなポイントアウトを狙わず、序盤から打ち合いを挑んできたこともあり、試合は立ち上がりからバチバチの好勝負となった。
そんな中で中村は2回にまず右フックを効かせると、そのすぐ後に左の三日月蹴りをたたきこみ、そして左膝を突き刺すと、ガイパーはうずくまって立つことができず。中村が2回1分4秒、見事なKO勝利を飾った。
もともとRISEスーパーフェザー級(-60キロ)王者の常陸飛雄馬がガイパーと戦う予定だった。だが練習中に右眼窩壁骨折のケガを負い負傷欠場。代わりに中村がおとこ気参戦を名乗り出た。準備期間は3週間弱と短かったが“人獣”の愛称通りのパワーを見せつけた。しかも塩試合も多かった今大会に、最後に爆発的な盛り上がりをもたらした。
中村は試合後のマイクで「RISEの興行は助けられましたか? これで」とニヤリ。「ラジャの王者を、ルールはどうであれ、パンチとキックでこういう形でKOしたら文句ないでしょ」とうなずき「もっと強いヤツを用意してください」とRISE伊藤隆代表に要求した。
これまで中村はONEで活躍するロッタン・ジットムアンノン(タイ)との対戦を熱望してきた。そのロッタンは先日、武尊に5回KO負けを喫した。中村は「まあ、どんな状況であれ、彼(ロッタン)は強いと思ってるので。ロッタン選手がまた価値を上げて、強くなって、復活していって…メンタル面とかもしっかり整えた状態で、となれば僕はいつでもできるので」と依然として対戦したい気持ちがあると説明。
その上で「ただ、俺がキックボクシング界のキングっていうのは変わらないので。自分ではそう思ってるし、それを証明していってるので。みんなと(ロッタンとの大一番を)作り上げていきたいですよね」とあらためて宣言した。

